上陸地点から、しばらく進んだ所に広がる森。そこへと近づいた時、ひゅう、と風が吹き抜けた。『……立ち去れ、異邦人』それと共に響くのは、重々しい声。『この先に進む事は赦されぬ』『疾く立ち去るのだ……!』警告めいた響きの声と共に、森の中や周囲の低木の影から、小柄な妖魔たちが現れる。先に進むというなら問答無用で阻む、と。そう、言わんばかりの態度が、そこにはあった。