転移陣を介し、送り込まれた『世界樹』。そこは、文字通りの巨大な木の枝の上だった。上に登るためには、幹に絡まるこれまた非常に太い蔦や、重なり合う枝を利用するしかない様子。下を見れば、影の行き交う霧の海。そこから這い上がって来たものたち──『七大蛇』は、やって来た少年少女へ向けて躊躇う事無く牙を剥く。**