陰気を辿り、進み始めて間もなく、視界を過るは真白き霧。不自然に生じたそれの奥には怪しげな楼閣が揺らめいて見えた。微か陰気感じるその佇まいに、調査すべきかと向かいかけたその刹那。霧の内より、現れたのは──数多の妖魔。それらは、真白の霧に身を隠しつつ、討伐隊へとその牙を向けてきた。