(この宿屋は不思議の宿屋)
(来る者拒まず、去る者追わず)
(鬼さんこちら、手の鳴るほうへ)
(ささ、ごゆっくり、おくつろぎくださいませ)
――宿屋の入口には古ぼけた宿帳がそっと置いてある。
――たくさんの出会いと別れを眺めてきた。
――今日もこの宿の様子を静かに見守るのだろう。
――ぱらぱらと独りでにページがめくりあがり、
――うっすらと文字が浮き出てきた…。
おはようございます。ようこそ紫苑の村へ。
初めての方はようこそいらっしゃいませ。
馴染みの方はまたお会いしましたね。
この宿をご利用のお客様は、まず初めに…
@村の情報欄をご確認ください。この宿にご宿泊いただく上でのルールを記載しております。
Aラ神教のかたもいらっしゃると思います。ご信仰のままに役職を自由希望される場合は「おまかせ」をお選びください。「ランダム」は禁止とさせていただいております。ご注意を。
B当宿はお客様のご希望にできる限りお応えします。何かご不明な点などございましたら、匿名メモ(中身透けにご注意を)まサイ・SNSなどでご連絡ください。
それでは、よい一日を…。