[異性に頭を撫でて貰えるのはかなり久しぶりだ。幼い頃父親に撫でて貰った以来か。
頭皮を掠められ、髪を梳くられる感覚は、甘く擽ったい。]
ディーク……、あのな。
[愛してる、と言われたら、それだけで胸が張り裂けそうな位胸がいっぱいになって。
つぅ、と一筋の涙を流してにこりと笑って自分の想いを次から次へと紡いでいく。]
あのな、矢が刺さる前からディークの事気になってたんだぜ。
好きになって貰えたら良いなって思ってた。
だから、愛してるって言って貰えて、ウチ……。
[わりぃ、と言って涙を拭おうと。
自分が泣いている事を気にしている様に見えたディークの事を考えて、泣き止もうとするが中々上手く出来ない。]