我儘いってオズを困らせたくないからね。 さいわい、我慢するのにも慣れてるから。[潔癖だからと人とのふれあいも諦めて伸ばしていた髪も弟と似せる為に短く切った。勿体ないと弟が惜しんでくれたのが慰めだった。オズワルドの声が淋しげに聞こえるのは自惚れてもいいのだろうか。強がりを返すのに、続く声にまた心がかき乱される。] …………そんなこと言われたら、[我慢できなくなる、と消え入りそうな声をカフスごしに囁いた。途切れた先は気になるけれど問う声までは紡げず――。]