>>@74,>>@76
[どこまでも優しく、温かなタイガの声。まるで壊れものを扱うかのように鍛えられた身体がそっと我が身を包み。身体を通して伝わるぬくもり。いつまでも触れていたくなる――
けれど、最大限の優しさを持って自分から離れるタイガは、さみしげな笑顔を見せて。
嗚呼、私がこんな顔をさせてしまった。
違うの、ううん、違わないのだけど…でも。
でも、今は離れていってほしくない。
もっと、近くに寄り添いたい。]
タイガ…
違うの……私。
私、タイガのことが、すごく、すき、なの…。
[それだけ絞りだすのが今は精一杯で。直立不動のタイガに向き合い、どうしていいのかわからなくて俯く]