[リカがヴェルの側に歩み寄り、寄り添って。
彼女に贈る言葉は、ヴェルへの恋慕の言霊。
すぅと何かが引いていくのがよく分かる。
胸の中で生まれた緑眼の化け物が雄叫びをあげている気がして、何かが燻り始めて。
そう、悋気の、嫉妬の炎が生まれ、じわりじわりと苛み苦しめている。
けれども、表情は変わらずゆったりと朗らかなもので変わらない。
唯々、心の中で緑眼の化け物は、暴れていて。]
――……。
[ヴェルもリカの事を好いていると>>@18。
そう、君達は、……いや、君達も、か。
彼らのやり取りは、そう悟らざる得なかった。
ヴェルを抱き締め、愛おしむリカ>>@20。
リカを求める様に甘く啼くヴェル>>@21。
――……嗚呼邪魔、だよね、あの娘。
くすくす、くすくす、くすくす。
嗤いが止まらない、手を口元を覆い、唯々睦み合う二人を眺めていた。]