[リカとヴェルが仲睦まじく、語り合っているのを見て。でも、その表情はふたりとも『とても幸せ』だけではないのも見て取れて。分かる。今の私がそうだから―――と。こんな私をタイガはどういうふうに見るのだろう。まっすぐな目をしたタイガはきっと、私にまっすぐな愛を注いでくれるに違いない。それをすべて受け止められるなら、どんなに幸せなことだろう。でも――]恋って、辛いね。[ぽつり、零す。それはタイガに聞こえただろうか?]