>>@24>>@27
最近この界隈で妙な噂を聞くことがある。
異国の女性が必死に金策をしているのといううわさである。
まことはその噂を耳にするたびにうれしさと…
そして申し訳なさを感じているのである。
誰が異国の少女に簡単にお金をわたすだろうか?
その困難さ、過酷さなど目に見えているのである。
自分はその手助けさえすることもできない…
無力さを感じつつも、
フレデリカと自由に笑いあえる…愛し合えるその日が
来るかもしれない…。
その夢のような毎日に思いをはせるたび目をつむり、
フレデリカを思い浮かべながらずっと祈りをささげるのであった。