[結合部から溢れた白濁は老木の根に落ちる。 界隈を支配する怪物の胤が、伴侶の身体を経由し、地へ。 息衝く気配はまだ僅か。 だが、いずれ芽吹いて花が咲く。 想い出を、なんて嘘くさく語った唇を肯定し。 ――― 密事の痕跡めいて点々と。 古城にネロリの花が、いずれ。*]