[ …は嬉しそうに微笑みながら、目の前にいる恋人が本物かどうか、確かめるように背中、肩、首、獣の耳、と順番に少し震えた手を這わせる。 ]
ロヴィンだ…!怖い夢…怖いけど幸せな夢を見た…。
[ 愛しい恋人に自身が食われて、その腕の中、最期を迎える……そんな夢。 ]
…でもやっぱり、こうやってロヴィンに触れられることのほうが、俺は幸せだ。
[ ロヴィンの肩に顔をうずめ、大きく息を吸った。愛しい獣のにおい。落ち着くにおいだ。夢の中でも感じたあふれる想いに、胸が張り裂けそうだった。 ]
なぁ…、ロヴィン、愛してる。
ちゅーしても、い?
[ …はロヴィンの頬に手を当て、自らの頬を流れる涙をぬぐうことも忘れて、眉を寄せた切なそうな表情で問いかけた ]