― どこか、いつかのひととき ―ローレル殿。お願いがあります。[まるでお伽噺の従者のように、軍人はローレルに傅いて。真剣な瞳で、まっすぐ。彼女の手を優しく手に取ると]自分は軍人であります。危険な任務も、当然あります。もしかしたら命を落とすことも、あるかもしれません。[その口調はどこまでも優しく。まるで現実感はなくて]それでも、ローレル殿は――[ふっと軍人は相好を崩して]