[全部切り捨てたつもりだった。嫌われて、厭われて、遠ざけてきた。
いつかくる別れが誰の心も、自身の心でさえも揺らがないように。
けれど、隊長はそれを許してくれなかった。]
父さんが生きてたら、きっとあんな感じだったんだろうな。
フフ、年齢もそんなに変わらないだろうし。
[一度心を許せば、決心が鈍る気がした…素直になれなかっただけだった。
だが、それも今日までの話。父を探すためにも、自分は国へ戻らねば。
先程からの様子でいくと、終焉が近い。]
これで、今までの俺とは…さよならだ。
[星の夢に軍帽を投げ、背を向ける。その足はまっすぐ管理室へと。]