[(>>+354)後頭部に優しいてのひらを感じて肩を竦める。
頭を撫でられる、なんていうのは何年ぶりだろうか。
まるで子どもみたいだ、と思いつつ、少し緊張がほぐれたように感じた。]
[しばらくして、管理室を出る、と言い出した隊長に]
あ、私も行きま……
[いつもの癖で「随行する」と言いかけて、止める。
管理室内に図書館の職員たちが入れないよう、己はここに留まらなければなるまい。
制御装置のつけられたペンダントを、シャツの上からぐっと握りしめ]
お気をつけて。
[そう言い直すと、会議室を映し出すモニターに目をやった。]