――――別に、俺、は――…っ[後ろから抱きしめられ、歩みが止まれば、荒い息が零れた。トールの方はと言えば、その呼吸に乱れは見えず。こんな時でも、やっぱり悔しさが滲む。] ………………だって。 どうしていいか、わからない、し……。[言われたことを思い出せば、彼の言葉をそのまま受け止めていいのかも、自信がなくなる。それに――…。]