[激しい攻防の末、ヨルムンガルドは霧散した。
それでも暫くは立つことさえ出来なくて。
誰かに手を差し伸べてもらって起こしてもらった気もしたけれど、
その相手の顔を見る余裕すらなかった。
ディークさんには、
もしもの時は身を守るように言われていた>>6:+109し、
私も護ることの重要性は理解していたけれど、
体が動かなかった。]
……。
ごめんなさい。
[体の震えが収まり、
やっとの思いで動くようになった口から出たのは謝罪の言葉。
結局、私は何も出来なかった。
ずっと怖くて、不安で、辛くて、
それでも頑張ろうと思ったのに、
そんな決意すら薄っぺらいものだったと痛感させられた。
そんな自分が悲しくて、情けなくて。
謝らずにはいられなかった。]