[――……懇願は、聞き届けられて。お互いがお互いのものになった。自分はとっくに、彼のものだった気がするが。彼の言う儀式に従い、互いの瞳に似た石を贈りあって。互いの指に美しく輝くのを眺めあう。見るたびに、なんだかくすぐったくて、笑みが漏れた。自分が彼のものである証拠]