[ ──そして、エレンの姿が変わった瞬間>>140。
僕は不思議なくらいに驚かなかった。
寧ろ──納得してしまった。
彼女が僕に対して気に掛けていたこと。
心配していたこと。
彼女もまた“ソレ”だったのならば
全てがすとんと腑に落ちたから。
──同時に、彼女もずっと苦しんで来たのだろう、と。
獣に襲いかかる獣の姿。
もしかしたら、僕も同じようにあの場に居た
可能性だってあったのだから。]
[ ──そして現在。
もう誰がいつ事切れてもおかしくない状況。
こんな時に見ているだけというのが、こんなに辛いなんて。]**