― 自分ではない自分 ―[その子が現れたのは突然のことだった。幼馴染を父と呼び、”門”について、未来についてを伝えに来た子。まだあどけない少年だと言うのに、数奇な宿命を負ってしまった子。その時のローズマリーはそんな少年にも他と同じように、否、それ以上に親身に接した]