はじめまして。ぼくは、アードの弟のアラン。
[弟といっても、アードがよく手入れされた庭であれば、アードは放置された庭であった。今も節々は食事上が悪かったところを反映しており、髪つやもあまりよろしくない。眼差しもアードのようにやりたいことがあるとキラキラしておらず、ただ漂う空気中の何かをぼうっと見つめ続けているようににごっていた。
日ごろは母様には心配されたくないと、努めて笑顔を絶やさぬようにはしていたのだが、息が切れればいつもこんな感じである。
明らかにおびえられているなー、と思いつつもペースを崩すことはない。悪い意味でエルフ時間が身に沁みついていた]