[逃げるようにケーキを取りに向かったリエヴルの、腕を掴んで捕まえる。そのまま真剣な目で彼から視線を逸らさない。不安そうなリエヴルに、いっそ全部知っていると打ち明けてしまえば、彼は安心するのだろうか。いや、もし彼がその事実を受け入れられなければ告げた瞬間に、自分の元からいなくなってしまいそうで、それも躊躇われる]