[慌ててやってきた部下達が、自分とフレデリカの間に入る。
「この兵は死んでいます」「近づいては危険です。」
矛盾した言葉を述べながら、自分を陣のある後方へと引っ張ろうとしている。]
[その後、フレデリカがどうなったのか。
シェットラントの認識票をどうしたのか。
託され、公国に向けて放つはずの
[全ての記憶が、薄闇の中、塗りつぶされ磨り潰されでもしたかのように思い出せない。]
「近づくな!!
[いくつもの銃声と魔法弾の発する魔力音。
耳をつんざくような音の奔流の中で、誰かが叫ぶ声がした。
誰か……
いや、自分の…声…… ? **]