― ヴぁるはら? ―
[わんこたちにおやつを与えているところで、近づいてくる人の気配に振り返った。
懐かしい東寮から出てきたのは、かつてのルームメイト>>+178]
よう、カレル。
――オレにとっちゃ久しぶり、なんだけど。お前さんにはどうだったんだろうなー。
ああ。そんなことは、別に気にしなくて良いさ。
むしろ、あんな情勢ん時に勝手に押し付けて、悪かったな。
[ごめんなさい>>+179と頭を下げるカレルの頭を撫でて告げた後。
周りのもふたちを見回していたカレルの視線が、リエヴルとトールでとまったタイミングであがった声>>+180に。
ああ、カレルはあの2人よりさらに先だったんだな――と、逝った順番を理解した]
不思議だよなー。
先に逝った奴より、後から逝った奴のが先にこっち着いてるとか。
……オレなんて、何年か投獄されてから処刑されてんだぞ?
順番どおりなら、お前らが何年もここに居ないとここじゃ会えなかったのになー。