[痛みも苦しみも何もない…気づいたら、自分の体とローレル、リエヴルを見下ろしている。
リエヴルの様子にはやっぱり、可哀想としか思えなかった。
すぐ側で、私の手でローレルが殺されたことに気付けないほど、自分の狂気が勝っていた事に気付いてないのが。
あんな風だったのかな…そんな事を思いながら、近くにいる誰かの気配とは違う。
でもいると確かな感覚。
死んだと自覚しているせいもあり]
…………で、なんであなたがここにいるわけ?
あなたは、死ぬなんて馬鹿な女でしたと私の事をせせら笑って、生き抜くのがお似合いだというのに
ね……。
[言葉が途切れる。あの場にライナーがいて、ベリアンはいなかったと言う事は、想像できる事はただ一つ。
解っていたことだが、わざと嫌味を言い、今更コードネームで呼ぶのもどうかと思い]
ベリアン