[金の髪、大きな瞳。 女性らしさを増した外見に変化はしていたものの、当時の少女がそのまま成長したことを疑う材料は何もない。 手から滑り落ちた銃が乾いた音を立て、赤の滲んだ土の上で止まる。][相手の軍服の所属を忘れて声をかける 唇が微かに震える。 腰の何かを指し示す仕草。 薬か何かが入っているのかと慌てて探ると、公国軍の認識票が大量に詰められた小箱を見つける。一番上の認識票に刻まれた名前は…]…………Shetland Marschner《シェットラント・マルシュナー》