済まない……。ずっとお前にだけはわかってもらいたかったのに。お前であっても、言うことは出来なかった。それが……。敵であるヴィーへの思いが、兵の士気を、そしてお前の信頼を損なってしまうのなら、隠すことが俺の義務であると思ったから。それがもし今のお前を苦しめてしまったのなら……。俺はお前になんと詫びればいいのか……。[そうして僅かの間、言葉を切り。執務室にはディークの啜り上げる音だけが響く]