…………そんなはずはない。あるはずがない。あの子は…トール先輩附きなら、こんな場所には出てこない。違う。人違いだ。あんな話を聞かされたから…そう思い込んでいるだけで…[無意識に引かれたようにその、「公国兵」の傍まで近づく。>>5:467金髪の女性兵なら公国にいくらでもいる。そう、言い聞かせながら無防備に近寄る。死んでいたように見えた公国兵の手がすっと伸び、かちりと安全装置が外れる音がした。>>5:469]