[すぐ傍で繰り返される、相手の息遣い。その一瞬の隙を突いて、タクマの顔を抑え、引きはがしてベッドに思い切り押し付けた。ついでに、ごっ、っという肘鉄か何かの音も響いたかもしれない――――]………そこで寝てろ。暫く。[きゅう、とのびているタクマを尻目に、「噛み付かれた」口元を乱暴に拭う。髪をかき上げ、溜め息をひとつ漏らして――――足早に部屋を出て行った]