[如何に望んでも、自分が自分である限り、そして二国の距離がある限り、共に過ごすことは出来ないのだと。そう、気付いてしまった時から――…どこかで、何かが壊れた音がした。二つの国を、一つにすること。その為ならば、手段をも問わぬと。どうせ政敵を相手に、既にその手は血塗られていた。もはや――――……手段は問わぬ、と。]