【見】 【墓】 医師/御用聞き レト

[心地よい距離感と時折>>+173
どこか楽しそうな、弾むような面持ちを
感じ取った時は自分の願望がそう見せてるだけか
迷ったことも多々あった。

果実の風味や類の酒を好んでるらしきことに気付けば
一度サルナシという小さなキウイフルーツのような実を
果実用のブランデーに漬け込んだという
ホログラム酒を勧めてみたことがあった。

飲み方は氷を入れようが水や湯、炭酸水で割ろうが
そのまま楽しもうが相手の好きなように。
飲まぬようなら自分がその場で飲み干しただろう。
風味もキウイフルーツによく似たもの。

自分の分は氷を入れたが、サルナシはマタタビの仲間。
僅か、成分の影響で惚けたような
ふにゃりとした笑みでシルキーさんを見遣ったり
「シルキーさんはいつも頑張りやさんですねえ」と
恍惚感のままやたら褒めちぎったりと

いつものマタタビ酒は割と平然としてるのに、
コクワ酒は久し振りなものだから
猫の特徴が盛大に出てしまうという大失態を犯したのも
あったような、朧げながらの記憶があった。]