― 公国側川岸 ―
魔器の土台は設置できたな。
後は後方に控えている工兵から、
[不意に、遠くから銃声が聞こえる。最初は、馴染み深い魔法銃の発動音>>5:333
続いて…短いが、確かに聞こえた。公国側の火薬銃が発射された時の破裂音>>5:337]
……遅い……まさか、やられたのか…?
[双方の音が止んでも、斥候兵は戻ってこない。公国兵がこちらに向かう気配はないが、念のために数人で確認に向かうことにした。手に魔法銃を持ち、武装して銃声のあった位置に近づくと、二人の狙撃兵が息絶えているのが見える。>>5:337>>5:338
いずれも、一撃で仕留められ、辺りには火薬の燻るような香り。
部下から、瀕死の公国兵を発見したとの報告に顔を上げた]