[問い>>435に応える声はない。ただ、澱んだ意識が僅かに揺らぐ。求めたのは、彼との暮らし。求められたのは―― トゥーレーヌ家当主《帝国の狗》 としての仕事。己に課せられた責務と、己の望みと。それは、あまりに剥離していて。暫くの間は、自分の道すらわからぬ日々が続いた。]