[好意かと考えれば、違う気がして。悪意かと考えても、違う気がする。] ――――…[結局考えはまとまらず、会えたところで「いってきます」ぐらいしか言えそうにないのだけれど。それでも、数奇な運命を持ってきた彼女に、出立の挨拶だけでも、していきたいと思っている。銀の嵐が止むまでに、姿を見つけられればいいのだれど**]