[今にしてようやく、その評価に納得する気持ちで、傍らのシェットラントを見やり── 彼が、あれから憎しみと悲嘆以外のものを重ねてきたと聞いて、 彼の周りにはキアラみたいな連中がいたと知って、] もう、氷人形ではないんだな。[樹木が倒れた後に日差しが届いて、新しい草木が育ってゆく、そんな光景が思い浮かんだ。]