も……もう二度とごめんだぞあの様な相手…… 何が悲しくて封印術式の三重励起などやらねばならんのだ…… ああ…… 僕はもう動けん、死んでも動かんぞ…… 誰か菓子でももってないか……粉砂糖ふんだんのべたっべたに甘い菓子だ……[貴族や勇者という肩書きにはとても似つかわしく無い様に。年相応の少年みたいに、地面に頬をはりつけながらそうぼやいたアイルリートの声は。今度こそ、本当に終わったことを実感できるものだった]