おれもおなじこと、考えてた。>>+191
[ヤコブに頷き、同じタイミングでヴァルターへ視線を向ける。]
”残されるのは誰だって辛い。”
[そう聞いて、一瞬目を伏せてしまったが。
その辛さを分かっていた癖に、自分はそれを大切な人たちに押し付けようとしていたのだ、と改めて強く感じたから。
しかし、そのことは口にはせず。
一旦シモンと別れて、何処かに向って歩き始めたヴァルターに視線を向けた。]
さて、一緒に行かないか?
これから何が起きるか、見届けたいから。
[傍にいるヤコブに声をかけてから、ヴァルターのあとを追って歩き始める。
赤い声からは謝罪の言葉が聞こえてきて、一瞬唇を噛み締めた。]