[通信機が拾った声は、隊の異変を自軍に知らせ>>6:*0、魔器の存在を公国側に知らせ>>3…後は何も聞こえない。使用者のいなくなった赤い光は静かな沈黙のみを運んでいた。][工兵隊では、守り切った魔狼の劫火《フェンリル》を回収には成功したものの、仕様説明を読み解き、発動補助の魔法陣を描く事の出来る専門技官は生き残っていなかった。残った兵士は、涙ながらに魔狼の劫火《フェンリル》の使用が不可能であることを告げ、魔器の一つは最終局面を前にして封印されることに*なった。*]