まるで心を映す鏡みたい。[ぽつ、と零れる言葉は密やかな響き。重なる琥珀色>>+193を見詰めゆっくり頷いた。] 私もオズを悲しませたくない。[胸元で手を重ねたままの姿勢で大きな腕に包まれる。] ――…私は、あなたと一緒に居る事を選んだけど。 兄弟に会えない事がさびしくて、せつなくてくるしい。 覚悟してたはずなのに、……我儘で欲張りなんだ。[表情を曇らせる理由のひとつをぽつと紡ぎ握りしめた拳を僅か緩めて顔をあげる。]