【見】 【墓】 開発部主任 ジル

[皿を空にして新しいものに交換しようとした時だったか、不意に声をかけられた。>>+168
振り返って人物を確認する。見覚えのある人だ、たしかゲームの中で]

　あ、えーと、あなたは……、さっきぶり、いや、初めましてですね。

[村を出る時、一緒に船に乗って言葉を交わした人物だ。
彼女の言う通り初対面のはずなのに、何だか妙に懐かしい気もする。不思議な感覚だ。

よかった、食い意地張って盛り付けまくった皿を空にした後で。
彼女が名乗るのに合わせて、こちらも一礼を返す。出資者の代理ならばお客さんだ、失礼のないようにせねば]

　ジル＝コストです。
　この度は弊社のテストゲームにご参加いただきありがとうございました。

[少し大げさな言い方をしてから、ニッコリ笑う。
所属は言わずに誤魔化そうとしたが、ゲームに対していいところを褒められると、]