[大地が混沌の王を戒め、疾風が巨神の力を散らし、火炎は流水と共に、混沌の王に更なる傷を加えてくれた。――もう一歩のところまで来ている。流水の守護者たる少女は氷刃の魔法を経て、戦いの最中で作ったばかりの魔法を形成する。いつのまにか、領巾を纏っていないのに白花色のヴェールが少女の身体を包んでいた。それは氷となった清らな水の気が形成した羽衣。]