[リエヴルが悲しまないですむなら、忘れていたほうがいいと思っていた。でも彼と戦った記憶を語り合えないことは、大事なことから目を塞いでしまっているようだ。それだけじゃなくて、あの日リエヴルがいなくなってから、彼がどうやって何を考えて生きてきて、何を思って、暗殺に手を染めてしまったのか。今のリエヴルからはそれを聞くことも叶わない。もし、彼が苦しんでいたのなら、その苦しみを分かち合って。リエヴルの全てを受け止めてやりたいのに、それが出来ない]