始まりの場所、か。[銀嵐が発生した夜、ここからこっそり抜け出したことを思い出しながらヴァルターを見つめる。ふと、遅れてやってきたヤコブに視線を向けると、何気ない口調で問いかけた。] ヤコブ。お前さ。 村長が何考えているか、分かるか?[それは質問と言うよりも、自分の考えと同じかどうか確認する言葉だった。]