[言葉を待つ間にも胸元で重ねた手には力が籠る。オズワルドの手や頬から情を感じて微か目が細まる。本音を聞き終われば、一呼吸おいて] ――…私もオズと幸せになりたかった。 こうなったのはオズのせいじゃないよ。 私が、あなたと一緒にいることを、選んだんだから。 私は、――…あなたを責めたいわけじゃないし それがあなたを苦しめてるなら、私はかなしいと思う。[重ならぬ視線に僅か淋しげな色が滲んだ。]