──第三エリア・レーギャルンボックス──
[娘が色々触ろうとしたが、
虹色を帯びた黒い鏡面のような
巨大な匣(>>183)には触れば指紋が
付くくらいかもしれなかった。
ツルツルとしていてつなぎ目も無くて、
さてこれはどうしたものかと思えば
シルヴェストリスがここに入ったことが
あるらしい(>>+184)]
なんだ。これの関係者なの?
覚えてないのは……怪我のせい?
[頭に巻かれた包帯を見てか、それとも
これまでの経緯を聞いて察したか。
眉を顰めながらも彼が中に入ったなら]
9つの鍵は要らないのね。
[その波のように揺れる黒い壁面に、ひょいと
躊躇うことなく入っていく]