― 青い世界 ―
学生が学校に、…って …
[リエヴルの返答に、眉根を寄せる。
ひょっとして、彼は死んでここに来たわけじゃなくて
自分が造り出した幻なんだろうか、と
そんなことまで思い、頭に手をやった時、
不意に、ひとつのイメージが流れ込む。
折り重なり、斃れるトールとリエヴルの体>>3:719
それはあたかも、死出の道行きを共にした恋人たちのようで、]
──────………。
[トールとリエヴルができている、なんてことを
在学中も、それ以後も欠片も知らなかった故に、
さらになんとも言えない悩ましさが加速した。]