[そんな事を考えていると、モニターの中で唐突に倒れた者が居た]
……!そんな、…っ…
[カフェでわたしにケーキを出してくれた女の子、ローレルだった。
彼女が異邦者である我々をもてなしてくれた事は、まだ記憶に新しい。
新たに出会った人たちの中でも、わたしと年が近そうな女の子には知らず親近感を抱いていた。はじめは怖くて緊張していた様子だったのに、打ち解けたら人懐っこそうな笑顔を浮かべていた子。
いきなり失われた命…と呼べるかわからないけど、目の前で起きた出来事に言葉を失っているとすぐ隣で声がした]
…シロウ、先輩…?
[どうしよう…シロウ先輩の顔は、真っ青だった]