[満足を覚えた所で一人きりの草原。
新たに人が住み着いても、最早何をする気も失せてしまった
――新緑の村という新たな名でこの地にも知られる程に栄えた経緯。
だから、旅へと明け暮れて、
たまに帰って村の端に住み着くだけの存在となったけれども。
人狼が村に住み着いて、彼らに共存を乞われたのだ。
信を置ける弁と人柄。
それが仇を返す者と、深く理解をしていれば。
人も人狼も、信用できないという事を。理解すべきだったのだ]
………そうか。
それは残念だな、また共に合わせてみたかったが。
[村で両親と暮らしているわけではないという。
曇る事の無い眼鏡のレンズをじっと眺めた*]