― 回想:乱鴉の褒美 ―[乱鴉の褒美は甘く、苦く>>+152] ……っ[差し入れられる温もりはヴィンテージのワインの如き甘さ、そして深み、それが乱鴉の唾液と混ざり合い、おそらく一口どころではなく、意識が朦朧とするまで空気と引き換えにテオドールの血を飲み下す。さすがに苦しいと身を捩れば満足気な乱鴉の大公からの言葉に>>+156] ……充分に[熱にうかされたように、ふにゃりとした笑みで答える。]