― まどろみに戻り ―
>>+166
と、誰かがそろそろいうと思っていたよー。
[ひょっこり戻ってきた、ガリガリに細っている浮浪児一歩手前の子供。
背中にはまたしても寝入っている健康優良児の子供を背負っていた。
夢に付き合うのは思った以上につかれたらしい。
ほのかにする夢見草の香水の匂いは、魔法の行使の残滓]
[歩いてきた道は、裂け目となって、半島が見え、門が見え、そして、シュテルン、テオドール、ヤコブが見えた。生きているものの道を繋いだせいもある。それ以上に、より開いた門のせいで、界と界の境界があいまいになっているのもあった]